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     建築家渡辺豊和さん  その 5


・地球庵住宅外観スライド・・
           
渡辺:これが最後の住宅。これから住宅バタッとなくなくなっちゃつた。けど、この建物がビックリするような建物だから無くなったという意味じゃなくて・・・。これ以降公共建築やり始めるんで・・そうすると大きいことばかりやってるから、住宅やらないと思われてたのか?、それとも歳が、同じ年齢の人が家を建てちゃつたので頼む人いなくなつたのか、解らないけどそれ以降一切来ない。






・側面立面スライド・・
           

道から崖9メートル高い。その土地を買ったのは弁護士さん。

その弁護士さん、なんで知ったかというと。ある住宅頼まれて、地下をね・・・地下に一番良い空間を作ろうと思ってね、建て売りを壊して作ったから、敷地一杯ガバーっと掘ったわけ。
自分の敷地なんだから違反してるわけじゃない。たまたま隣に住んでる人が大阪府庁の役人だったんですね。違反建築だと解ったらしい。人に迷惑かける違反じゃない。容積違反。

容積も上に作るなら鬱しいけど地下はかまわない。でも法規じゃオバー。図面じゃちっちゃくしちゃった。奈良県に行ってわざわざ見に行った。地下なんか小さい。これ違反だーと摘発されたわけ。奈良県も困っちゃたわけ。人に迷惑かけるようなやり方じゃないから、確かに容積はオバーしてるけど。

なんでそうなったかと言うと、建て売り買った同士だからいがみ合う。奥さん同士がすごい。しばらく工事停止受けたわけ。安藤忠雄と仲いいから「チョト、弁護士紹介してくれない。」と頼んだら紹介してくれた。うまーく・・解決してくれた。

その弁護士さんが、高い崖の敷地、そういうとこ買ったんだって。もちろん住宅地になってた。「渡辺さん設計してくんない・・。」って連絡来たんですよ。

ぼくは安藤に紹介された人だから、「一回安藤の所に頼め、」と。言ったら「渡辺のところでは・・」と。安藤さんは僕と違って仕事一杯あるんだからね別にいいんだろうと思うんだけど、電話かかってきて。「渡辺さんに設計してくれって言ってますよ」「でもあんたの客じゃない。」「そんなのいいですよ。」と言うんで設計やり始めた。


            

建物はそれほど難しくないけど9メートルの上敷地に建物建てるの難しい。設計は難しいことない。工事は大変ですよ!道から梯子立て登らなきゃいけない。9メートル大変ですよ。ホントに苦労しました。途中で施工業者夜逃げされちゃった。

 会場  夜逃げ 大笑い

コスト安いんです。僕の場合は信じられないように安い。それでも基礎は出来たてが中断して。で又一所懸命になって業者捜して、結局出来た。施主には一寸迷惑かけた程度。

・・内部写真スライド・・・
            

施主も良くわかっていてこう言ってた。弁護士さんだから後になって「はっきり言って難しいだろうと思ってた。ちょっとリスク負ったって考えれば安いんだから、当たり前と言えば当たり前でしょう」(笑う)
     会場笑う
それだったらもうちょっと初めから言ってくれれば、人が悪いよ。」そしたら「渡辺さんは真面目ずぎるよ」って言うんだ。その通りやらん。「でも 良いとは思っただけど。」と言うわけや。(笑う)






・・天井を見上げたスライド・・
           
この室内に球状の部屋が浮いてるの。・・居間スライド ・・
            
ほらちょっと見えるでしょう。この下が食堂。球がある。世界で始めてやったんだんもん、今まねする人いるけど。

佐藤:今だって真似してませんよ
渡辺:真似してないか。絵だけはあるんだけど。

佐藤:玉子を入れ子にするのは安藤さんがは真似しちゃったけど




・RC球のスライド・・
           
    会場笑い

佐藤:のコンクリートの球が食堂のテーブルの上にドカーンと有るの
渡辺:だから立つと頭当たるよ。
    会場笑う
こう湾曲してるからいいの。頭ゴツント当たる馬鹿いないの。いいのはね、こうなているでしょう、見えるもん。立つとこのぐらいでしょう

・・・佐藤と渡邊がそのテーブルから人が立ち上げるまねをし。その雰囲気を演じる・・    会場笑う

これは始めから説明した。今でも文句いってない「いや当たりません」と。真ん中テーブルじゃない。説明したもん文句いわれてない。これね本当はくっついて見えるけどね。見る所によってはポカーッと浮いて見える所がある。写真撮りにくい比較的安定して見えるけどね。

・・・球と壁の見上げスライド・・」       

          
この階段をズーッと登っていったら今の球の入り口。球の部屋だから球の茶室。地球庵と言う。茶道の茶室じゃなくて、普通のお茶室。茶の間になってる。実はオレの部屋なの。各家に僕の部屋がある、施主も気が付いてるんだけどね。
     会場笑う
さっきいったオッパイハウスのこんな風な部屋あったじゃない。必ず僕の部屋がある。公共建築の中にもあるの。俺でないと使い切れないような部屋を作ってる。

・・球内部スライド・・・
           
でも子供は巧く使うんだよ。これは球の中。施主の子供達は巧く使う。施主たちが子供が使う使い方をまねして使ってた。僕の瞑想室。

さっきも言ったように仲良くなるまで・・そうなってから図面書き始めるから。初めは面白いからって言っていた。
この建物はテレビによく出たね。あんまり来るから断るようにした。内部が面白いでしょう。こっちも面白がってたが、もう良いわと2年ぐらいやって断った。テレビによく出た。




・・地球庵を上から見たスライド・・
           
佐藤:一寸戻して。この中心の所に照明器具が入っていて食堂のテーブルの上にあるのでその茶室は照明の傘の役割もしている。

            
 ・・・・会場その上はなんですか。あれは壁面ですか・・・
佐藤:球の茶室の上の屋根で、半球だから丸くなっているんです。

渡辺:良くわかるでしょう。子供塾を作っ人いたじゃない。観覧席を作ったじゃない。これがダンダン球に成っていった。初めからこういうこと考え作つくんじゃないのよ。いくつか色んなことやっていってこいう球の部屋は出来る。

佐藤:球の茶室は不思議な感覚になりますね。入るとス身の回りからケール感が消えるので、つかめない、とても巨大な部屋に感じる

渡辺:ちっやいんだけど。

佐藤:とにか球天だから境が無いの。でわからないので無限に感じる
渡辺:直径5メートルあるから住宅のスケールとしては。それに全く音が聞こえない、これはちょっと面白いね、瞑想にはもってこいと。奥さんはちょっとしんどいみたいね。

佐藤:僕が見学に行った時は座布団が並んでて、みんなでお茶呑みしてましたよ。

渡辺:本当!じゃようやく慣れたんだ、初めは戸惑っていた。スライドの中は子供たちだけど今は大人だ。

・・球見下げスライド・・
             
これは球を上から見たところ、なぜ上から見るかというと球の上にさらに吹き抜いていて、ギャラリーになっいる。無駄と言えば無駄だけどしかも手摺りもない。トーッと落ちていっちゃう。
佐藤:どうやって上がっていくのですか
渡辺:階段はある。
佐藤:話し込んで案内するのわすれたんでしょうか、僕はわかんなかった。
渡辺:これ低い手摺りある。40センチ程をしめす
下手するとトーンと落ちるよね。
      会場笑う
落ちたら3階分落ちるよ。サーアットと落ちる。そのかわり一回は球に当たる万が一落ちても骨折ぐらいだろうなと。
    会場笑う
人は落ちないもんだね。人は怖いことしないもん。怖いんだと思うけどね。これ綺麗だよ。

佐藤:そうですね。写真に撮れなかつた・・のに・・スライドは良く撮ってますね
渡辺:これ俺撮ってるもん。下から見るとこういう感じ。45センチぐらい。そのぐらいにしないと格好が悪いもん。球の上に同じ直径のドームがのっている。もう一つ別の所に同じ大きさのものがのってる。本当は二つの球があるの。初め二球庵にしようと思った。二球庵ジャ面白くない、地球庵の方が良いや・・・。で地球庵にした。