HOME     文責・作成・佐藤敏宏         佐藤敏宏の京都ことば閲覧録 2017年1月27日から2月2日
ことば悦覧録

   
 
  岡田栄造さん 2017年1月28日京都市内にて
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 その02

岡田:S&Oの事でしょうS&Oサイトへ 2012年に作って。今は5期目ですね。なんでしょう〜楽しく できているということじゃないでしょうか。
佐藤:清水さんの濃い〜キャラも炸裂して

岡田:ははははは

佐藤:小豆島のプロジェクトから、町づくり関係者にも火が付き〜 色んな展開が起きていますね、パンまで製造販売されちゃいましたね


 (リーゼント鬘を被る少年とオリーブのリーゼント 清水さん FBより)

 (上の写真  webより) 

岡田:清水さんは人柄なのかね、小豆島の人たちに愛されて〜。小豆島の青年会議所とかと 何かやっているんですね。

佐藤:スタートは無理やりプロジェクト、自腹プロジェットに近かったが オリーブのリーゼント あの無人販売所を作ったら〜
岡田:あれ本当に凄くって
佐藤:観光スポットになっている
岡田:そうなんですよバスツアーで回る所になって ふふふふ あれが ふふふ
 
佐藤:観光客のみなさん オリーブのリーゼントの前にお揃いして デジカメでぱちぱち撮ると。顔にはお絵かきワークショプしちゃってね〜。あのように社会性をもってしまう仕事になるとは予想もしてなかった でしょう

W・S 写真 O&Sサイトより

岡田:最初、あれやるときは瀬戸内国際芸術祭の作品なんですよね。それは地域との連携みたいなものがテーマなんで。

作品作りに地元の人を参加させたりするのが多いんですよ。小豆島もそうだったんです。ワークショプみたいなものをやってたんですよ。

清水の作品の時は、それは絶対ないぞとは思っていた。そういうことはやんないぞたいな。

そうじゃなくって出来た後に何かが起こった方がいいじゃないですか? というふうには思っていたんですよ。

作るまでみんなが参加して、作ったら誰も見ないみたいなことに成らないようにとは思っていたんですね。

だから それは力のある作品が出来ればそうなるはずだと。何となくは思っていたんですよ。であの作品を二人で苦労してふふふふふ ケンカしながら ふふふふ しながら作って。ふふふふ そしたらまーぁー 自分たちが思いもよらない ぐらい

佐藤:もう、無人販売所なんだって誰も思ってないでしょう
岡田:はははは 
佐藤:口のところにミカン2つ置いて 売る場所なんだって誰も思ってない

岡田:あそこのオーナーの岩ちゃんという人、たま たま ああいう人に出会って、あの人の所に置かしてもらったからっていうのもあるですけど。そのおかけで、あんだけ人気のある作品になって。思ってもみなかった ほど 社会性を得たわけです


佐藤:清水さんも小豆島に行きだして ずいぶん変わっちゃったなーと思いました
岡田:はははははは
佐藤:愛されちゃったら 愛された地域に どんどん清水さん 行きまくりー 行くぞーって 感じで
岡田はははは、もともとね そういう人では あるんですよね 清水さんというのはね。 なんていうのかなー。普通の人が 大好きなので。人好きなんですあの方は。部活とかやる人だから。そういのが上手なんです。
 去年の瀬戸芸ではポラード


 (ポラード 写真 O&S サイトより

佐藤:清水少年は 耳かき少年だった〜思い出しました。ふふふ あの愛のポラードは何倍のデカーさなんです か5倍ぐらいですか
岡田:3mはないんじゃないかなー。2,60とかじゃなかったかな

佐藤:オリーブのリーゼントも愛のポラードも 運搬時の道路交通規制で大きさがきまっちゃうんですか、道を運んでいかなきゃいけない、現地生産じゃないので

岡田:予算の関係ですね もちろん運搬も含めて
佐藤:中は発泡スチロールで形を削り出すですよね
岡田:そうですよ リーゼントは東京で作って それを運んできたんですよね。顔の部分と頭の部分を分けて運んできたんですけど。

今回のポラードは地元で作るっていうのをやった。地元に造船所が在って、船はFRPじゃないですか。造船所に頼んで作ってもらうことにして。リーゼントを作った東京の職人さんが小豆島にしばらく行っててもらい、一緒に作って

佐藤:現代版の FRP渡り職人あらわれる〜 ですね
岡田:ふふふ だからあれだけでかいのが出来て。本当は船で運びたかったんですけど。小豆島の北の方で作っていて船で到着したらカッコいいーなみたいな。ちょっとそれは叶わず

ただトラックで、トラック運搬でも凄いので 町長さんに道路の許可もらって ふふふふ 朝の運搬 トラックでだーっと運んで来たんです。

佐藤:オリーブとリーゼントの形が融合して出来上がった無人販売所の形は清水さん個性が生み出し、名所になり、その後子供たちと顔描きワークショップも行われ。当初の思いのどおり 作ってから出来事が起こて。 結果が めでたすぎますねー
岡田:本当に 幸せだと思います 

佐藤:それにしても 加えられた労力と支払われたお金は必ずしもバランスしてないと思います が 凄い勢いで作品が地域に出来事を起こし人々が動いていくような、周りの人の力もあるのでしょうかね
岡田:そうですねー小豆島っていう所がまたいい所なんでしょう

佐藤:建築の場合は所有者が決まっている、あのアート作品の所有権は誰も いないんでしょう
岡田:誰のもんなんだろう たぶん町のものだと思うんですよね
佐藤:お地蔵さんではないけど みんなのものとして生きている。そこで写真を撮り記憶の中にも共有され続ける

岡田:そうそう、夏祭りで青年会議所の人たちが勝手にお神輿作った! リーゼントお神輿
佐藤:ふふふふ
岡田発泡スチロールで。それで練り歩いているんですよ、面白いなー ふふふふ パン作ってみたり 地元の人たちが  なんですよ  (webにある2015年 リーゼント神輿の祭りの様子
 
佐藤:デザインの力 恐ろしいほどの威力でありますね ふふふふ 地域の人間を発奮させ パンは製造販売し お神輿で祭りができちゃい 地域を奮い立たせた 想像を超えた力が でます ですね
岡田:そうなんです
佐藤:オリーブのリーゼントバッチをいただいて以来 ときどき 清水さんのFBから届けられる 小豆島の面白情報に触れると すごいことに成っているよと 喜んで眺めております
 


岡田:あれは本当に代表作になりましたけどね うんーん

佐藤:小豆島で起きたことは何って言えばいいんでしょうね、デザインしたという括りでいけないし 地域の社会現象になっちゃってますので 清水さんこれからは何で世間をお騒がせし 発奮させてくれるのでしょうか ふふふふ 勝手に期待してしまって申し訳ないんですが 期待されても困るだろうけど

岡田:はははははは そうですね、でも普段はメーカーの好いデザイナーなんですよ本当に清水さんは。変な言い方だけど 普通に好いデザイナーなんですよ。いい形が作れる わけですから。
 あれがあるから、ああいう人って思われちゃうんですよね 


佐藤:「わが社の製品もお神輿に載せられちゃうように人気のでるデザインで〜いっちょお願いします」 なんて注文されちゃったりして ふふふふ
岡田:スタッフ募集すると そんな感じの人が応募してくるように成っちゃうんですよ。 そういう アーテストの希望と。困っちゃいましてねーそうじゃないんだと。

 会社としてはあれだけやっているわけじゃない、いろいろな会社とそれぞれその時々に必要なデザインをやっている

佐藤:今となっては地味に見えちゃう そっちが本業の仕事だっ!
岡田:っちの方が 圧倒的にボリュームあるんですけど。それで困ったなーということもありましたね。ちょっとオリーブのリーゼントイのメージに引っ張られ過ぎてアーテストみたいに、なっちゃって会社としてはどうなんだというのがあって。
佐藤:道楽風味の作品はちがいと O&Sの主な仕事なんだな〜と 勘違いされちゃった時期があったと。

岡田:もちろん あれがあって、ああいう作品を作ってくださいっていう事も何回かあったんで。それはそれで仕事だからいいんですけど。
佐藤:大きな会社の依頼による地味に見えちゃう仕事が本来はメーインだが・・・と

岡田:清水さん そこが流石なんですよね。そういうの見ていると この人デザイナーなんだって思って ふふふふふ 思うんですよ ふふふふ 私も今でも ギャップが起きるので。 凄いなーと 

佐藤:キヤノンにて 長年デザインの仕事されてましたからね
岡田:それはねー あれだけの量産の物のデザインをやっていた人なので。

佐藤:清水さんはキヤノン製品のデザインもでき 他方では個性豊かな仕事もされている。一緒に生きていると 岡田先生もデザインに対する考え方は変わってきましたですか

岡田:ああいう人が好きなんですよね不器用な天才と呼んでますけどね。僕は不器用な天才たちが好きなんです ふふふふ
佐藤:清水さんに「俺は不器用じゃない」って言われちゃうよ

岡田:言われそうですけど。天才だけれど 認められてない人が好き なんです ふふふふ

佐藤:お神輿に載っている物をデザインしたのは誰かと考えて祭りでは練り歩かないし 不器用な天才って、世の中にはたくさんいますよね 

O&Sに関する近況話は こんなところで 次に「O邸」の話に移りますね

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