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福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみますご活用ください
放射能汚染調査から見た福島とチェルノブイリ 今中哲二さん報告 文字データ


 新野さんPDF資料 



近藤:それでは続きまして、柏崎刈羽原子力発電所の透明性を確保する地域の会の会長であられます新野さんから御説明をいただきます。よろしくお願いします63:12

新野:遅れてまいりまして失礼いたしました。今日はこういう場に呼んでいただいてありがとうございます。お時間が無いので早速始めさせていただきます。

表紙は何年か前にOECDのワーキングショップ、ワーキングが東京で開催されたときにやはり同じようは 受けて作った資料、表紙をずっと流用しております。そのあと次の 伝わっていますか地域の思いが、その後度重なる色々な経験の中からどうしても伝えたいことを 加筆させていただきました。よろしくお願いします

次はお時間が無いので2頁3頁は皆さんご存じでしょうから、通り過ぎさせて頂きます。4頁目の私どもの誕生ですが、これが2002年の4月 7月から8月ですね。順を追って経過を説明しております

村長市長総理大臣 村長がモックス燃料を製造工場がありますベルギーを訪れた際に帰りにフランスに寄られたときに今ご照会のありました、国なんかの情報も得ながら帰ってきたというような経過があるときに、ちょうど8月の29日に東京電力の姿勢問題というのが公表されまして、柏崎では2つの大きな問題が重なりまして。私どもの会が提案されたろうと考えております

当然ながら、9月にはプルサーマルの事前了解は再度の協議がなんですが白紙撤回をされています。12月ですが県と市と村は7月に訪れましたフランスの情報を元に透明性を確保する、そして信頼を回復するんだということを目的に地域の会の設置を提案しました。

これが先ほど申し上げました通りフランスの  後からは国ということだったんだろうと思います。この時期に私どもの所と福島の所に同じような提案、東京電力さんからもらったと聞いています。

福島は東京電力さんの提案通り、同じように会議を設置してずっと存続をしてきたと聞いています。私どものところはその自治体の方達、東電さんの提案をお断りをして。独自の案を設けてこういう会を設定したと。聞いています。


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特徴といたしまして 5頁目ですが、発電省を巡る特に反対の方の意見を表舞台に出すということを主眼に置いていたようです。でそのために準備会というのを設けて反対派の方達の参画を、かなりの力をもって、要請をしていたと聞いています。春には発会させようとしたんですが、4月に発会までこぎ着けては来たものの、委員が緊張状態が非常に強くって、その会長副会長を会則通り設置しようとしたんですが、とてもそんな議論に及ばず会長副会長の、職も設定出来ず。
第一回目であるはずのものが流会となりまして、それが顔合わせの会に変わって翌月から発会をしたという非常に緊張した会のスタートでした。

で私どもの会は発電所が在りますところに出来ていますので、最低の合意事項として賛否は問わない。権限は持たない。原則公開をするという最低の条件だけでスタートをしております。

で概要ですが、会の委員は手を挙げてなるんではなく、市の事務局でありました当時の柏崎刈羽の立地します25の団体を抽出しまして、そこから推薦を受けた者ののみ原子力広報センターの委嘱を受けて2年任期で任命されるというようなかたちを採ってます。

会の人数はここに書いてあるとおりです。オブザーバーとして県市村、国といいますと規制当局と資源エネルギー庁の方と東京電力、事業者ですねこの方達がオブザーバーとしていつも同席をして頂いています。当初は年数回ということだったんですが、住民にとってはあまりにも重い課題であるので、住民の方から当面は月一回ということで、いずれ収束すれば早い内に年に数回に会を落としてこのウエートを落とすという希望があって。当初から変更されて月一回になりましたが、残念ながらいまだに月一回が減ることはありません。

で会の運営スタイルはほとんど委員により自主性とさせていただいています


。次が構成図ですが平面図ですけれども、私のイメージではこれが本来はジャングルジムの様な形でお互いのポイントポイントを全ての処がつなぎ合うような構成になるのが好ましい事 69:12

風通しの良い形だろうというふうに今は考えています。
7頁目ですが運営は公的なお金を県の方からのお金で運営されています。NGOではなく 法人格は持ちません。NGO的と解釈していただいた、運営は民営ですのでNPO的と御理解いただければと思います。

で自主企画運営をしてますために、委嘱を受けたという責任と自主運営をしているという自らの責任で、発会以来ほぼ80%の出席率を継続しています。

あとは という情報誌を全戸配布したり、色々な役割は当初決められた役割ですので、それをちゃんとこなしているのが現状です。8頁はそれまでに色々関わって来た じしょうですが天災や事故や色んなことを経験してまいりました。来春でちょうど10年になります。

9頁目ですがこれは私どもの、数字を羅列させていただきましたこれまでに例会は月一度ですので124回を終えております。で一回がだいたい3時間から3時半の議論を重ねています。で運営委員会はそれ以上の回をしておりますし、視察は最近では7月でしたでしょうか、福島に行ってまいりました。

10頁目はこれまで、その任務でありました  こういう処にお出しをして来ています。これもお時間の都合で後からごゆっくり見ていただければと思います。

13頁に移っていただけまでしょうか。私どもの会の役割とすると何だろうと思いますと、やはり賛成反対中立、色んな委員が混在をしているということが非常に特徴だろうと思います。そして同じテーブルを囲んでその場で情報を共有しながら情報を発信することが出来るということです。それともう一つは直接顔合わせるということだと思います。これはオブザーバーの方とも、 縁で顔を合わせることがとても有効だと感じています。

もう10年を迎えますので当初は非常に激論で感情的な場が沢山みられましたけど、3年目当たりから少しずつ冷静な議論に移って来ています。で客観的な議論を重ねたいという、強い意志で最近はおいで頂いた方によく、びっくりしただけるのはこれだけの議論をどうしてこう冷静に淡々と 委員が出来るのだろうといういつも仰っていただいています。

で幅広い議論を私どもが引き出して発信することは私どもの会の役割だろうと思います。でそれには色んなバランスが伴なわなければならないと思っています。であくまでも住民の視点ということを忘れずに心がけて活動しているつもりです。こういう活動を続けると72:40どういうことになるのだろうというと かく住民足りとも徐々に自立、することが出来るようになってきたように思います。

経験を重ねることがとても大事だと思いますし、住民の自由な発言が自然な形で行われる現実がとても貴重なんだとろうと思っています。

次には14頁ですが、これも感じましたことを羅列しさせていただきました。顔を合わせることが重要だと、そして課題やプロセスを共有することがなによりもとても大切なことだということが判ってきました。で情報というのは生ものに様で瞬間的に色んな態度をします。透明性はもちろんですがスピーデーとタイミング正確さというのが非常に高く求められるものだと思います。

次はこれは皆さんご存じの通りかと思います。常に私どもの会は中立公平をとても意識してバランスをとるように心がけて運営をしているつもりです。

やはり重要なのは発電所の近くに住まいますと、主観的な生活のスタイルと会話を多くございます。でもどうしてもそこからは展望することは難しいと思います。で客観的に物事を観るというこの視点がとっても大切なんだなということを経験上解ってきました。できるだけ委員にも引いて物事を内から観るんじゃなく、外から何か見たような意見を是非発信してもらいたいということを常にお願いしている処です。


オブザーバーさんとの関係ですが、住民はそこにずーっと生活し続けるんですが、オブザーバーの方はほとんど仕事として関わりますので、宿命的にどうしても2年、平均2年ぐらいしか関わることができません。1年ぐらいでやっと好い関わりを持て、その信頼が続き始めた頃に議論は非常に有効に働き始めるんですが、ちょうどその熟した2年目ぐらいには、また別れをしなければならないということで、そういうことを重なって経験をしててとても残念です。とっても優秀な方達が沢山おいでになることも私たち肌に感じさせていただいています。これを何とかその2年ごとに築いてきた関係を風化させないような仕組みが欲しいな−というのが私は中間頃から強く感じるようになりました。

で今最後に一番重要だと思われるのは責任と役割の明確化が欲しいな−というふうに非常に願います。それにはやはり第三者的な評価が付くことがその評価に、役割にも責任にも非常な左右があるのではないかと思います。

も一つ重要ななのは第三者的評価ですが、全体、原子力なら全体が見えていてそれを見せていただきながら、色んな評価や役割をきちんと明示していただくことがとても重要だ 76:20だと思います。

私ども生きるためには様々な経験をしていますし原子力だけで生きているわけではありませんので、体系的に生活に中にこの原子力というのは深く染みこんでいます。とても簡単に語れることではございませんけれど。今国の施策のやりかたは縦割りにはなってますが、住民の生活はとても縦割りには刻めませんので、やはりそういうような状況もよく御理解いただきまして、その施策の中にも、横の関係ですか、そういうものを申し少し入れていただきながら、そういう御説明もいただければもっと信頼が深まるんではないかと思っております。

最後の課題と見えて来たものですが、14頁ですね。これも何か繰り返すんですけれど、結果よりも根拠は過程を知ることがとても大事なんだって思います。で今混迷しますと最後には住民の御理解とか国民のためにとか、いう言葉が新聞紙上でもテレビでも色んな処のひとたちから声が出てますけれど、理解をするためには根拠になることが同じようになければ、理解のしようがないということはよく解りました。

やはり難しいことがあっても住民として避けずにきちんと関心を持って、難しいことと嫌わずに、解らなくってもいいから関心を持ち続けて顔合わせ続けることが非常に重要なんだなと感じております。

でメディアの方にもこの透明性中立性公平性というものの、私どもが願うようなレベルでの重要性を認識していただいて、そういうような情報伝達、とても住民にってはメディアの方の情報というのは高い価値がありますので、そういう処のちょっとしたさじ加減で情報は歪んでしまったり、色が付いてしまうものですので、そういものを決して住民は望んでいませんので、そういうような工夫、研究をしていただければと思います。

やはり主観的と客観的というのは常に切り分けてそれぞれの方が意識されることで、ずいぶん会話がし易くなるんだろうというふうに感じています。

これは繰り返しですので、

でやはり、責任と役割ですけれども、この中には住民の役割はあったんだろうと思います。いつも何か文章に見ますと守ったやらねばならない、存在とか、理解だけしてもらえばいい存在というふうに写るようですけれども、私どもにすれば、私どもには防災でしたら避難をするという役割がありますし、常に関心をもって、色んな処に目配りをするというのが私が共に出来る重要な役割かと考えております。

最後ですがそのプロセスがこれには重要で、これが住民にとってプロセスが分からなければ、理解とその信頼のしようがないということも解ってきました。でそのじょめいせい 情報の透明性ですが、これは情報は本来は国民の財産でもあるんだろうと思います。関係者だけが情報を持っていればいいということではなく。その関係者が得た情報も全て国民の本来は財産であるのでキチンと説明をして、理解をさせるとうことが役割の中に入っているんだろうと思います。

私どもには賛成のかたとか反対の方とか二極の方も含まれますが、これだけの議論では歩み寄ることが出来ません。こんなふうに混迷していていて右か左かではでは選択できないような時代ではどうしても、その中間の模索が重要になってくると思います。 歩み寄るという感覚にはやはり客観性がなければ出来ない作業かと思っています。

それともう一つ福島以前まではとても日本の国はハート面といいますか、技術面をひじょうに重視していたように思います。でももともと私ども住民はソフトの面を非常に身近に感じておりましたので、このルールとか規制のありかたとか施策とかいうのは最初はほど遠い存在かと思いましたけれど、中越沖地震当たりから積極的に防災の議論とかに関わって来まして、色々見えてきたものの中にはソフトの部分というのが本来は非常に重要だったんだと 確信をもって私どもは今考えております。

ハードソフトは、両方なければ、本来良い仕事には結びつかないということ、もう一つは関係機関の方達が非常に緊張感をもって接し合うのはいいんですが、ほどほどにしていただかなければ、完全に壁を作り合って、なんて言うンでしょう孤立をしてしまっては意味がないと思います 82:06ほどよい緊張と連携を持っていただくことで私どもにはとても安心感が伝わって来ます。

なかなか福島以後スピード感求められているのもが変革されなかったり、私どもが今一番望むことは、国民が願っていることと、今まで仕事して原子力を施策してとかお仕事として関わって来た人達が認識を変えていかねばならないということがあると思うんですね、よかったものはそのまま継続していただければいいわけですし、まずかったことはキチンと改めていただければいいと良いというわけですが。根本から洗い直していただいてその経過を国民に知せながら、それを共通認識にしながら何を変えていくのか、変えるべきなのかということの認識が共通認識にならなければ、私どもの活動もそうなんですけれど、何のために私どもが活動しているかを理解いただかけないかたをまぜて、私どもがいくら色な議論を重ねていても、何の意味も持ちません、やはりオブザーバーである方達の意識改革と住民の意思を色んなものに反映するという意思がしっかりしていなければ、やはり住民の声というのは、その決定機関には届かないものだなということを非常に感じています。

今日フランスの方の会のことをお聞きして、私どもが願っているようなことがキチンと法律に定められて、フランスの方はやられているんだなと思って、何か複雑なうふふふ気持ちです。

でもやはり日本には日本のスタイルがあるんだろうと思いますので色んな処から学び取っていただいて、できるだけ、オープンなかたちでよりよいかたちを早急に模索していただければと思いまして今日柏崎から参りました。以上ですよろしくお願いいたします 84:18