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福島第一原子力発電所の事故によって起きている様々な問題を勉強し始めました 勉強過程の記録をつくってみますご活用ください
放射能汚染調査から見た福島とチェルノブイリ 今中哲二さん報告 文字デー
飯舘村周辺放射能汚染調査報告2011年4月13


 各データ図はこのPDFで確認ください

 元動画


 その02    その01へ  

 今中 住むに適さない)ことは言えるかと思います。かなり強いもんです 12:53

それで、これをですね、広島の遠藤さんが計算してくれたんですけども。

結局今これ元へ戻すと地面の中にどういう放射能が有りますよと。それぞれ半減期が解ってますから

 じゃー3月15日にどんと沈殿したとして、その量がずーっとどういうふうに減っていくか。

というのを計算して。これは線は計算値です、それで●のごちゃごちゃとしたのが測定値です。

 それまあだいたい合うだろうなーということで、ですからこれ日数ですよね、20日30日ぐらいまでは40日ぐらまで減ってます。これはヨウ素、テルルが無くなっていく。そしてこのへん(40日あたり)から一定になりますセシウムが半減期が長いんで。ずーっと続いていく。これはですからガンマ線量率です。

ですから積分する 足し算してくと、積算のガンマ線になると。

だからそこにずーっと居続けたら、どれぐらいの被曝量になるかというのがこれです。この曲田(飯舘村の曲田)がったところでずーっと3ヶ月ぐらいいると100oSv

役場では30oSvぐらいになりますよと。いうことが一応我々の測定結果から言えると。

これ実は昨日まさに、ネットを見てたら、出て来た数字ですけども。

これ国の方から出した、線量分布。昨日(2011年4月12日)発表された。らしいですけども。

飯舘村もこれなんぼだろう、ずーっと1年居ると100とか150。これが150、これが50ですかね。これが100ですか。ぐらいの数字が出ている。

これはスピーデーによる3月から4月6日までの積算値だということで我々の推定はそんなに国がやっている数値とは違ってないだろうと、僕は思います。

あと一つこれからはっきりするのは。我々飯舘村がホットスポットかと思ってたんですけど、どうもそうでなくってずーっと南の方に続いて原発からずーっと続いている。放射能の跡、痕跡、汚染の痕跡がずーっと続いていると。トレルとかトレースとか言いますけれども。ということだと思います。

あと積算の被曝線量について ちょっとコメントしておきますと 15:47 原子力施設とうの防災対策についてという原子力安全委員会が定めてるめあすなんですけども。

結局外部被曝の予測線量としては、10〜50oSvを越える場合には屋内に退避すること、50以上には屋内に退避するか避難すること。いう線量にもう飯舘村は充分達しているんだろう。ということは言えるかと思います。



一応あと最後福島事故とチェルノブイリ事故16:20ということなんですけども。

昨日かなにかレベル7になったとか、何とか言う話しがありますけども。

私自身は3月15日に なんだっけな。2号炉の格納容器破損とあと使用済み燃料 4号炉使用済み燃料プールで水素爆発をしたという情報が入ったときに、あこれはもうチェルノブイリのように成るなと確信しました。

というのは、原子炉の中の放射能がツ〜ーつーで外へ出て行くような状態が出来てしまった。いうことなんです。

それでもちろん事故の規模そのものは基本的にはまず第一には外へ出て行った放射能の量。福島の場合いどれだけ出てたかまだよく判りませんけども。汚染の規模 生じている汚染の規模を観るとだいたいこれ チェルノブイリの現在の立ち入り禁止区域の広さですけれども。ほぼ福島の事故も似たような程度の汚染になっているものんだと思います。


17:28
最後のちょっと本音のようなことをちょっと一言 言わせてもらいますと。テレビに出てくる偉い先生たちは放射線影響のイロハのいを忘れてらっしゃるんじゃないか?と。いうふうに私には見えてしかたない。放射線被曝の影響というのは基本的に急性障害晩発性障害に分けて考えるというのがどの教科書にも、一番最初にあるんですよね。

ほれで、それだけ浴びてもただちに影響がでませんよと。これが急性障害の話しです

我々が今現在飯舘村にしろ周辺の汚染にしろ、問題にしているのはいわゆる晩発性障害になってでてくる白血病遺伝的影響これを我々は問題にしているんですよね。そこをさっぱり忘れたかのような先生方の発言には僕は唖然、呆然するばかりでした

ほいでとくに、このような事故、原発事故の場合に一番最初に気をつけなきゃいけないのは放射性ヨウ素が出て、それを子どもたちが吸い込んでそして甲状腺が被曝して後々になって癌が沢山増えると。いうことを我々はチェルノブイリで経験したんですよね。そのことをさっぱり忘れてたのか、本当に意識的に忘れたのか、どっちかよく分かりませんけども。もう私は唖然呆然するばかりでした。

ただじゃーどれくらいね、晩発性の影響があるか?どうかについてはこれは議論あります。それぞれの色んな議論があって、まあ放射線防護委員会とかアメリカの色々な委員会とか、色んな、たいしたことないよと言う先生も居ますし、そこでの議論ならいいんですけども、それを全部 急性障害の話しで全部決めつけてしまうと。いうようなことが起きたのは一体どういうことだろうかと、私は今でも不思議でなりません。

それともう一つは 最後申し訳ない話しだけども、とにかく地震が起きて津波が起きたときに大変な被害がありました。そして、それに、原発事故が重なることによって 津波の被災者への救援がまったく遅れてしまった。これは私が言ういつも言っている、原発事故に伴う間接的な被害者犠牲者というのが一杯出ているんだということは私達認識していきたいと思います。それちょっと私の  会場拍手ぱちぱちぱち
 20:07


 質疑応答

 汚染と作物の関係は?
キノコ類とか汚染したことによって作物へどう移行するか?これについてはチェルノブイリにおいて膨大な経験がございます。それで2005年にIAEAなどがまとめましたチェルノブイリフォーラム報告というのがございます。それ三分割で500頁ぐらい、とあとサマリが付いてますけども。それWHOなんかも入ってますけども。チェルノブイリフォーラムと英語で検索さしてもらったら出て参ります。

その中でチェルノブイリ周辺で作物 どういうふにセシウムが移行したかというデータは沢山入ってます。

基本的に一番濃縮するのはキノコ類です。あのデータを観ていると キノコと 森の中でキノコ表層でぐるぐるぐるぐる回ってってあんまり外へ出て行かないような感じになってますね。ですからチェルノブイリの汚染地帯で特に被曝 内部被曝の かたというのはそういうキノコとあと野生のイチゴ類をとられる方が内部被曝 大きくなるということです。詳しくはそれを観てよろしいかと思います


バイオ燃料の可能性は

バイオデーゼル あエタノールですか。エタノールにつては私承知してませんけども。チェルノブイリ救援中部さん名古屋のチェルノブイリ救援団体ですけどもそこが菜種プロジェクトということでウクライナのリトミル州という 自治区です そこで土壌浄化をかねて、かつバイオディーゼルをとって、バイオガスをやると。いうことをやられてます。私現場も行って色々話しを聞きましたけども。土壌浄化ということではかなり難しいだろうと思います。ただ汚染地帯で作物、食べる作物をとるのには適しないような所で、いわゆるバイオディーゼル用の燃料をつくるために、菜種を作ると。いうことはかなりやられているようですし、じっさいドイツ当たりの企業が合弁でかなりの面積で実際に利益目的でやられているという実態はあります

エタノールの方は私はよく承知しておりません


 ヨウ素セシウム以外の放射性核種は?

運転中の原子炉の中には200種類どころか、まあ1000ぐらい半減期の短いのも入れたら、あることはあります。すごく半減期短いの入れたら。ただ外へどういう核種が出て行くかというのは、事故がどのように起きるかと。いうことによって違ってきます。チェルノブイリの場合は 多くは爆発した瞬間にそのまま全部出ましたから、ほとんどの放射能がかなりの部分が外へ出て行ったと。そして、粒子状の重たいやつは近くに落ちって、軽い奴はどんどん遠くへ飛んで行ったということがございます。

福島の場合は炉心そのもの、炉心溶融事故で温度が上がってそこから揮発性のガス状のやつがどんどん出て行くとくことで、外にでていったのはいわゆる揮発性である希ガス稀ガスであるヨウ素セシウムがメインだろうと思います。

バリユームみたいな ちょと見えているんで、量は少ないですが、ストロンチューウムも少しは出ているだろうと想います。プルについても妙な報道があってちょっとはっきりは判りませんけどもいずれ、周辺の土壌等をきっちり測ることによってどれくらい出たかといいのはある程度推定はつくと思いますけども。セシウムヨウ素に比べたらかなりの量としては少ない、出った割合が少ないのは確かだろうとは僕は思います

 主催 飯舘村後方支援チーム (←関係web頁
     福島老朽原発を考える会
     国際 環境NGO FoE Japan
 協力 環境エネルギー政策研究所
     原子力情報室
 「環境・持続社会」研究センター (JACSES)