HOME     文責・作成・佐藤敏宏         佐藤敏宏の京都ことば悦覧録 2017年1月27日から2月2日
ことば悦覧録

    
 
 満田衛資さんに聞く 2017年1月30日 京都市内にて
 その1 その2 その3 その4 その5 その6 

 その6 

佐藤:風呂の上に茶室、どう仕組んでいるんだ
満田:これはアングルで組んでます

佐藤:天井の低い珍しい茶室ですね そういえば茶道も
満田:そうそう。練習スペースとして
佐藤:ここは1階で庭ですね。



満田:階段で一回上がってまた下がるけど、ここが地下室
佐藤:ここから地下に降りる階段があるんだ。地下に降りると寝室と書斎があると

満田:論文をここで書いてました。不算入の収納もあります
佐藤:床がたくさんあるので広く感じますね

満田:57u 体感200%目指してました。階段下のスペース1.4m 無いから不算入の収納。地下はRCで1.4m

  ふたりで部各屋を見て回っている

佐藤:玄関あがって、風呂の上に茶室が飛び込んでくるのがいいね

満田シュールでしょう。とにかく明るいですよ 昼間に採光のための電気なんて使うことが無くって。

これは太陽光の発電です。今は洗濯機が回ているので電気を使っている方が多い。

余れば売れるし、ちょっと足りてないから買っている。リアルタイムで出て来るんで。こういうのあると電気の使い方もかわってきますね。


佐藤:自邸建築で建築家デビューですね
満田そうです。森田さんも審査員ですけど京都の建築士会から藤井厚二賞という賞をいただいて
佐藤:大阪の渡辺節賞のようなものが 京都にもできたんですね
満田:そうですね

佐藤:それはおめでとうございます 建築家デビューし受賞もしたと
満田最初で最後ですふふふふふ
佐藤:いきなり受賞

満田藤井厚二聴竹居っていう天王山のところに在る住宅を設計した、いわゆる環境建築の先駆者みたいな方なんですけど。

そこの後ろに 白い物体が。今表示が壊れているんですけど、温度と湿度を測っているんですよ。



で、それが無線ランで飛んでパソコンでデーターを収集しているんです。家の中に全部で8つばらまいてあって家の熱どんな感じかなと自分の家を調べてるんですよ。

最初は暖かくなかったですけども、冬場でもお日様出て来ると。最低気温が4度とかいう日でも部屋の中20度超えてくれるんです。シルバーのカーテンが見えてますけど。お日様沈んだらあれを閉めてしまって。出来るだけ魔法瓶みたいに保温しながら。暖めた熱を出来るだけ逃がしてやらなければ、電力なりガスなり使う量をちょっとでも減らせるんじゃなかろうかっていう。

佐藤:実験住宅ですね
満田実験住宅です完全に
佐藤:蓄電もあるんですか
満田蓄電は無いです。まだちょっと高いので。昼間なんてほとんど電気を使うことが無いので。採光のための電気って要らないんで。昼間人が居ないというのもありますけれども。作った電気は売るしかないんですけど、売らなくっても貯めて使うが出来れるんだったらその方がより自己完結していいなーとは思うんですよ。

庭の所もエリア的に1階が60%、2階が40%の建ち方になってしまいますという話なんですが、それで壁面線揃っていたんですよね。隣二軒在って、そういう建ち方したときに後ろのラインちゃんと揃えて、庭が広い空間として残るでしょうって。売りにしてたんですけどふふふ 隣が建て替えちゃって、それは仕方ないです。

隣はね2軒をいっぺんに潰して建てたので、どうしても1階60%2階40%のルールから外れて自由に設計できちゃうので。

ここの裏庭の豊かさが減ったのは残念なんですけど。

佐藤:2階建てには感じませんですね
満田:それはよく言われます。外の見た目も
佐藤:意匠や屋さんも構造が出来るといんですよね〜。ここで実践されていると
満田自分でやっているんですからね。自分一人で出来るわけじゃなくって、その時はスタッフ一人入れて。僕の前に座らして。1年間。設計料の代わりに給料を払ったんですけど。

佐藤:道路側の外観の4段の窓に出会ってから内部を体験するので混乱させられますね。ロフトに窓がついてて、階がたくさんあるように勘違いしたまま見てしまいます。建築家デビューおめでとうございます

満田いえいえ
佐藤:計画時考えていたときより暖かい家ですか
満田:暖かさに関しては日が出るという前提ですけど。冬暖かい家にしたいと思ったので。夏涼しいのを旨とすべしみたいな。あれは嘘なので、冬暖かくないと。冬は本当に暖かいですよ

佐藤:建ぺい率60%も
満田:向こう側もなんとなく揃うじゃないですか。裏の空間をうまいこと使えば一つの裏空間になる。向こうの壁までが空間として感じられる。本当は家の敷地はフェンスがある所まで。 バルコニーが1m30出ててるんでそれがカウントされなくって。
佐藤:魔術師のよう

満田切実さからスタートしてるので
佐藤:冬の寒さの切実さもあるしと



満田:断面図が出ているのでそれが一番わかりやすい。 掘っている量もそんなじゃないんですよね。施工契約も2250万とかでやっているので。建具がほとんど無いので。子供部屋のところぐらいです。あとトイレ。
佐藤:構造用の金物は市販品ですか

満田:最近ストローグって名前かえた会社なんですけど。仕事ではよく使ってますよ。自分が住んでた場所だったので地域特性というか、こうした方がいいだろうと。なんとなく分かってたんで。

佐藤:前回聞き取りの時は建築家になるぞとは言ってませんでした
森田:佐藤さんからは建築家だねとは言われてたんで ふふふふ
佐藤:京都建築賞を受賞しましたからますますですね ふふふふ おめでとうございます こんな感じでいいかな

満田:はい


  最後まで読んでいただきありがとうございました 2017年満田衛資さんに聞く はこれでお仕舞いです 次回は2022年の予定です お待ちくださいませ