HOME 文責・作成・佐藤敏宏 | 佐藤敏宏の京都ことば悦覧録 2017年1月27日から2月2日 |
ことば悦覧録 |
浅見俊幸・浅見千晴さんに聞く 2017年2月01日京都市内にて その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 |
その2 佐藤:奥に洗面所とかトイレがあるんですね 庭もあると 千晴:あります 浅見:2階は四畳半と六畳があります 佐藤:断然広いね 浅見:前の平屋の借家から比べたら広いです (奥の庭を観る) 佐藤:この家が変わってるのは木戸を入った所で、外なのか、中なのか分からない点だね。これ京都で多いですか 千晴:京都で割と多い 浅見:郊外型の借家に多いんだよね 佐藤:こんにちは、と入るといったん外に出るみたい 浅見:どこが玄関なのか分からない、 佐藤:今は透明のポリカ波板屋根になっているんだね 浅見:ボロボロやったんです、窓ガラスも割れてて 廃屋だったんですよ まだ一杯残ってます 千晴:本当にぼろかったです 浅見:ちょっと安くしてくださいねということで 佐藤:普通は10万円ぐらいですが値切ってみたと 浅見:そうですね 千晴:ぐーっとぐーっと・・お安くしてもらい 佐藤:駅にも近い〜仕事場に出来るし〜 生活もできるし〜お得感ありますね 浅見:床も落ちてたんで大引きから組みなおして床貼って、自前で工事しました。それは得意なんで 佐藤:芸術家で京都に来て、何でもやってしまう感じだったから 浅見:図面とかも手で書いているより作ってないと詰まらないタイプなんで、何かやりたい。 佐藤:5年後の次回、もしここに住んでて聞き取りにきたらもっと改装されていると 浅見:そうですね。 佐藤:千晴さんは大工仕事はするんですか 千晴:やります。この壁も二人で塗りました 佐藤:漆喰壁を塗ったと たくましいねー設計の仕事がなかったら 町家改修の工事請け負って施工しちゃいそうだね 浅見:そうそう 佐藤:たくましく生き抜いていけそうだね、ここで子育てしながら、仕事もやって傍に出町柳の駅だし (整いつつある1階 家の中 ) 千晴:この場所は便利なんです 佐藤:前の狭い事務所は便利じゃなかったんだ 浅見:自転車でほとんど行っていた。観光地だから凄く混んでいるんですよね 千晴:ここから自転車で20分で行けるんですよ 佐藤:自転車で20分なら歩いて1時間で行ける感じだね 千晴:そうですそうです 浅見:前の事務所は観光客が帰ったあと、朝とか散歩が凄く楽しかったですよ 佐藤:今回の京都は アジア系の観光客がすごく増えているので驚きました 浅見:数年で観光客の層が変わってきた。 佐藤:ここは大きな通りの傍だけど車の音も聞こえない静かさがあるね、で駅に近いんだけど。 浅見:とっても便利 この並びは1軒空き家があるかなー 向こうはかなり高齢の方々が多くって、この辺は同世代の人たちが入ってます 佐藤:浅見さんが居そうな町並みだと思って、案内板をじーっと観てたんだけど名前が出てなくて、通り過ぎちゃったんです。浅見さん元に戻るって感じでいいですね 浅見:そうそう名前出てない。色々な仕事、百貨店内の内装もやっているんです。什器を鉄でつくったり、 千晴:デザインしただけですね 浅見:制作はお願いして。 佐藤:あたらしいけどどこか見たことがある懐かしい感じで 浅見:そうです。木工は前田さんにお願いしているんです 佐藤:県滋賀大を卒業されて木工されている方ですよね 浅見:佐藤さんの集まりのときに居ましたよ、ビルの上の方で集まったとき 佐藤:311直前の報告会だね大勢いたので・・。ところで設計料で生活がなりたってきたんですね 浅見:なんとか生きていますね 佐藤:次の仕事は群馬の実家ですか 浅見:実家はオヤジに設計依頼されてから数年間、ふふふ そのまま。 佐藤:実家のそばに家が出来ましたという案内がありましたがこれが 浅見:群馬の友人の実家です 佐藤:平屋で木造で、設計の意図は 浅見:敷地が広い、桑畑のあとなんです 佐藤:規模はどのぐらいでしたか 浅見:延べ床で40坪弱ですね。十字型のプランです。敷地が角地なんで囲いとるような感じと北風が当たるので閉じている 千晴:空っ風が強いので 浅見:桑畑のあとで、植栽はあたらしくしました 佐藤:高気密高断熱ですか 浅見:そういうのはぜんぜん興味がないので。 床は楢材です。中央にキッチンがあるんですけど、キッチンをオープンにしたくないお客さんなので部屋の真ん中をコンクリートの壁で仕切っているんですね。 佐藤:垂木と野地板はまま表して。鉄板で葺いていると。地元の大工さんにお願いして、素材の色だけですよね 浅見:つけてないですね。 佐藤:のびのびして気持ちよさそうですね窓も大きくって。嫌だって言われなかったですか 浅見:オープンなお客さんなので 佐藤:家族何人で暮らすんですか 浅見:自分たちの親の世代の方二人です。 千晴:60半ばぐらいの方です。 佐藤:父親世代に依頼され 浅見:窓は多いんですけど暖かいって言われます 佐藤:写真はプロの方ですか 浅見:大工さんの弟さんがプロのカメラマンなのでその人にお願いしてます 佐藤:安価で撮ってくれそうだね 浅見:そうですね。 千晴:大工さんも中学の後輩ですよ 浅見:家が近所なんですよ、ちっちゃい頃から知っている 佐藤:知り合いで作るのいいね、この建築は何作目ですか 浅見:何作目だろうね 千晴:もう10年は一緒にやっていたんだから 佐藤:内部の一部の壁をRCで作るって珍しいね 浅見:構造はまったく負担してないんですけど。周りが華奢に作っていて、屋根が置いてありますみたいな感じなんで、寄りどころになるような、背中を守ってくれるような壁をつくりたいなーと。 軒は1.4mぐらいでてます 柱は杉の丸太って書いたら蓋を開けてみたら京都から来ている ふふふふ群馬の木がくるのかなーと想ったら京都から。無いみたいですね。 佐藤:何面目でしたか 千晴:年間、5軒建てて10年ぐらいすると、50軒 浅見:50軒も建ててない その3 |
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