HOME   文責・作成・佐藤敏宏         佐藤敏宏の京都ことば悦覧録 2017年1月27日から2月2日
ことば悦覧録

    
 
浅見俊幸・浅見千晴さんに聞く 2017年2月01日京都市内にて
 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 

 その3 

千晴:最初の頃は少ないか。
佐藤:依頼があれば何でも設計できちゃうね
浅見そうですね。でもお断りしなければいけない仕事もあるし。建て主さんとの相性もあるので合わなかったら建て主さんがかわいそうだから。

佐藤:できた建築はみな喜ばれていると
浅見そうですね

千晴:これは群馬県の建築設計の群馬の家っていう住宅を建るコンクールがあって。それで賞をいただきました

佐藤:では賞状をみせてください 今回は受賞している人に会うなー。満田さん京都建築賞だし 内田さん京都市景観奨励賞だし、
浅見賞状もってきましょう
佐藤:そうだね、証拠の賞状みせてください

千晴:群馬県のコンテストなので凄い狭い 応募数が少ないけど
佐藤:でも最優秀ですか
千晴最優秀をいただきました

佐藤:おめでとうございます よかったねー新聞に載ったりしたんじゃないですか
千晴:あそうですね、県庁で表彰式があったんですけど。新聞に載せていただいたり、テレビも来たりしました
佐藤:受賞講演はしましたか

千晴:講演は無しです 金一封あり
佐藤:あーそれはいいね。賞状一枚で終わりじゃなくって金一封よかったですね この家へは夫婦二人では広いですね
千晴ゆったりしてます

佐藤:賞状が出てきました 賞状見せろなんて言うの俺ぐらいかだから、あら楯もあるじゃん これ記録やFBに載せて大丈夫ですか
千晴:大丈夫です



佐藤:群馬県の受賞作家だね 受賞作家だと胸張れるからね 群馬県ゆとりある推進協議会だから 県が作っている協議会が主催しているんだね
千晴:そうです、そうです

佐藤:県知事の名前も書いてあるね いいね。楯もあるし金一封もあったし凄いね、京都景観奨励賞は賞状一枚でしたよふふふふ 飾っておきましょうよ

浅見飾っておきましょうか はははははは
佐藤:飾っておきましょうよう 群馬県発なんて珍しいじゃないですか いいね
浅見:応募にはめったに出さないんですけどね。お客さんが知っていたんです

佐藤:浅見さんはコンテストを気にする人に見えないからね
浅見ははははは
佐藤:浅見さんもコンテストに出すんだ と驚きました
浅見たまには出しますねふふふふ

千晴:たいてい人から言われて出す・・みたいな
佐藤:で勝手に賞をくれるんだから いいじゃない 賞を取にいって有名建築家になるぞーっていうタイプに見えないから なりたいですか

千晴;ははははは、分からないですけどスターダムにはのし上がりたいですね
浅見ははははは
佐藤:奥さん 野心ある〜
浅見野心あり

佐藤:それは困ったねーどっちにする はははは
浅見こまりましたねー

佐藤:セルフ・プロモーションし続けていかないと 俺が聞き取りにきちゃったら拙いことになるよ はははは
千晴:セルフ・プロモーション、そういうのはいまいちしないんですよね 何にもしないけど
佐藤:努力しないんじゃ〜スターにならないよ ふふふ

浅見変わらないね あはははは 
佐藤:浅見さんがいいかっこしーの建築家を演ずるとは思えないけど、プロモーションして建築家を決めて見せるって今時は古いよね。若い建築家たちは生活をきちんとして、それで有名になるならなろうという、ゆったりした感じがいい点だとおもいます。

 (最優秀賞の楯)

浅見建築家像も昔と違ってますからね

佐藤:ひと昔前の建築家像をめざしてギラギラしている若い人に出会わないですね もしかしたら有名建築家になる切っ掛けかもしれない最優秀賞 おめでとうございました 環の家って

浅見:結果的には閉じた姿を想像しているっていうものあるんですけど、主には大工さんが決めている ふふふ
佐藤:それもいいね そうなんだ
浅見:なんとなくそんな名前がいいかなーって言っていて。一人目の娘の名前がっていう字なんです。「環の家だね」と冗談を言いながら出しました。ふふふ

佐藤:その軽い身のこなしがいいね、娘さんに聞かれて お前の住宅が出来たときに生まれた時に作ったんだよと言えるし 
浅見買えないけど 家はあるよみたいな



佐藤:子供の名前を付けた住宅で受賞までしてしまって、いいね。そうやって楽しんでいる人が居るの いいね。木材はつかっているけど京都風じゃないね群馬の風に抗うような
浅見京都の華奢な感じではないですね。これは凄く昔だよね これは最初の新築住宅なんで

千晴:私はぜんぜん参加してないから
浅見:これは24歳の時だと思います

佐藤:こんなに仕事していたんだね なんでもできちゃうんだね この カイラシと言う建築は一番驚かせてくれるね 浅見さんって面白い人だね これで終わりですか

浅見群馬県の別荘ですね
佐藤:おーこれは形状がまったく今までと違いますね 宇宙船が落ちてきたみたいな 足もあるし。平屋ですか
浅見:ロフトというか これも門藤さんが構造して。実はこれはリフォームなんです。

よくある山荘の形の建物が建っていて、巨大な溶岩の上に載っている。浅間山の噴火で飛んできたような溶岩で。 この形にでかい溶岩が埋まっていて。 ここだけ乗っかってて、ここは持ち出しで鉄骨が無造作に立ててあったような作りになっていたんです。

し構造を整理して、メンテナンスが凄く大変だから、雨漏りとか、そういうものが無いように うまく使えるようにということで、覆いをかぶせて






佐藤:変幻自在につくれちゃうね 形にあまりこだわってないですね
千晴そうだね
佐藤:素材は材木だ。
浅見そのまま見せる。壁はクロス 天井はカラマツです カラマツ林の中にあるので。

千晴:カラマツ林の中にある建て物だったので雨漏りが酷くって
佐藤:新築かと思いましたよ
浅見ほとんど新築みたいなものです
千晴:そうですね 



佐藤:また出ましたこれは改修ぽいけど
浅見これは新築です  

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