21世紀のメディアについて語る
 2021年11月4日 20:30から

編集者:中村睦美
社会学者:花田達朗
木こり・ライター:坂巻陽平

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作成:佐藤敏宏
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エラボの展望

中村:最後にエラボの展望の話しをしていいですか。この時間からデカイ話かよーって感じなんですけど。選択的夫婦別姓制度の話が出ると、反対する人の中には、日本の伝統的な家族観がどうだ、こうだと言い出す人がいると思うんですね。左翼たちは日本の伝統的な家族という単位をぶち壊して、それをどんどん社会化しようとしているんじゃないかと、安倍さんもそう話してたようなんですけど。私はむしろ社会化は素晴らしいことじゃないかと思って。家族を解体しなくてもいいんですが、家族という一つの殻に閉じ込めるんじゃなくって、家族以外の場所。学校でも家でもない、第三の場所、社会的なコミュニティにどんどん子供たちを放っていけば絶対にいい未来があると思っていて。 かつては、そうだったんですよね。子供もたくさんいたし、いちいち家の中で子供たちを囲っていられないというのがあったんで。適度に子供がその辺で遊んでることが当たり前だったと思うんですけど。今の時代で家族を少しずつ解体して、社会化する、みたいなやり方は物凄いポジティブでは?と思っているんですけど。そういう役割をメディアが出来ないかなと思っています。
例えばエラボのライターは大学生が中心なんですが、その学生たちは、日々アルバイトに明け暮れてなかなか生活に余裕がない子も少なからずいるので。バイトしないと生活が成り立たない学生もいます。だからエラボの活動に時間を裂きたいけどもバイトに行かないといけないんです、という学生が多いんです。 今は全然マネタイズできていなので、利益にならない形でやっているんですけど、花田先生提案のお布施ですね。共感してくれる人からお金をいただいて、活動費をちゃんと生み出す。そして学生たちに還元出来るようになったとすれば、学生たちのバイト地獄から救えるんじゃないかと思って(微笑)。バイトにいそしむんじゃなくて、エラボで同じぐらいのお金が入るとしたら、エラボでメディアを通して社会的な活動をし、生活もやりくりしながら、身近な世界を拡げていくとか。そういうソーシャルセクターみたいな形でメディアを運営するという運動体になれたらいいなーと。労働が発生しているので本来マネタイズは必須なんですが、私の個人の将来的な展望の一つとして有るんです。 そしてお布施をもらう方法の一つとして今クラウドファンディングをエラボでやっていて。

花田:拝見しました。

中村:もし、よければご協力いただけるととても嬉しいです。それで何をやろうかと言うと、これからの、エラボの存続もそうなんですけれど、ウェブで記事を発信しているのでみんなスマホで見れる状態になっています。Z世代中心に紙の媒体の面白さを少しでも伝えられたらいいなという思いで、これまでの記事を雑誌として一つ発行しようとしています。それがクラウドファンディングの支援のリターンとして、送りますということなんです。 その雑誌では、情報を読むことはメインじゃなくってもいいので、凄く言葉が記号的に書かれていてもいいです。情報はウエブページで得られるので、その雑誌では何か紙でしか表現できない面白さを作れたらいいなーと思いまして、その活動としてクラウドファンディングを今やっています。残り9日になっているんですけど、もしよければご協力くださいませ。宣伝をさしていただきます。

早稲田大学拠点の調査報道メディア『ワセダクロニクル』 動画
花田達朗さんが冒頭から語っていますのでご覧ください。

花田
:ついでに言うと、さっき話したけど、早稲田クロニクル、立ち上がった時に最初に出した記事が「買われた記事」。その時にクラウドファンディングをやったんですよ。

中村:2017年にクラウドファンディングをされていたんですね。
花田:それで、その時に330人から550万円集まったんですよ。
中村:素晴らしいですね!

花田:その時に非常に興味深かったのは、コレクターと呼ばれている寄付する人。そのコレクターがいろいろメッセージを残しているんです。それを読むと、まさに共鳴板が有るかないかということが分かってくる。興味深かったのは、「あ、やっとこういうのが日本でも立ち上がったか。マスコミじゃないものを求めていて、やっとこういうのに出会えた」とか、何か感動の言葉が一杯あって。ああ、そうなんだと、日本のどこか知らないけれども、日本のどこかにこういうものを求めている人が居るんだ、ということを感じましたね。ちょっと希望の原理の方に話を振っていきますけど。

佐藤:微笑む

花田:結局、絶望と希望って楕円みたいもので、中心が二つ有る円なんですよ。真円は中心が一つ、楕円は中心が二つある。それで楕円軌道を描く。その中心の一つは希望、もう一つは絶望。この二つを中心にした円が描かれると、これが楕円になるんだけれど、その楕円軌道の上を、例えば私は飛行しているんです。

坂巻:絶望と希望。

花田:絶望と希望は同時存在なんだよね。同時に存在しているから、簡単にスイッチできる。だから、今私は急に希望の焦点の方に移動して語りたくなって、クラウドファンディングをやる意味へとスイッチ。クラファンでは潜在的に隠れていた支援者が見つかるわけです。しかもその人たちが言葉を残していく。お布施を置いて黙って行く人もいれば、ちょっと記帳していく人もいる。その記帳された文字を読むと、「いやー、日本も捨てたものではないなあー」と思う。だから、どうしたらそういう人たちを糾合できるのか。どうしたらもっと層を厚くして、もっと塊にしていくことができるのかということを考えたくなってくるんですよ。そこがクラウドファンディングの良い処です。

中村:わかります、コメントはいいですね。残して頂いていてもちろんテンプレートのまま、応援してます、頑張ってくださいってのもあるんですけど。それも凄くありがたいですし、何かしら自分の言葉でコメントを残してくれたのを見ると、本当に嬉しくなりますね。

花田:どこのクラファンの運営会社でやっているの?
中村:キャンプファイヤーです。

花田:ワセダクロニクルがやっていたのはモーションギャラリーで、ここは映画とか演劇なんかが多いんですよ。最初はクラファンでジャーナリズムを賄うぞと旗を立てたんだけど、その後に何本かクラファンやりましたが、あんまりお金は集まらなかった。一発目のご祝儀相場っていうやつだったのかな、と思ったね。ぜひ中村さん、頑張ってくださいよ。

中村:ありがとうございます。頑張ります。

花田:きっと共鳴板はどこかにありますよ。そして共鳴板が少しの塊に成った時に、何らかのアクションが起きて社会のインパクトに繋がる可能性は捨てたもんじゃない。だから活動というのは、他者に向けてする表現活動というのは、そういう活動の欲望、欲求の背後にあるのは、自分も一緒に生きているこの世界、この社会、これを良くしたという、そういう欲求、欲望。だから表現したいんですよ。そういうものがある限りはエラボは、潜在的な可能性というのはあるわけだから。だから、これはタンサにも言えることなんだけど、一定の支持を集めるまでに、普及曲線のカーブが立ち上がるまでに時間がかかるわけよ。具体的に言えば、人々に知られるまでの間に掛かる時間ですよね。3年、4年と。タンサはワセダクロニクルの設立以来もう4年ですよ。でも、まだ立ち上がらないですよ。まだブレークスルーが来ないですよ。
エラボの場合はどうなるのか、いつ立ち上がり曲線に入れるのか、そこがシンドイところなんです。スタートアップの時期がね。この時期というのは非常にしんどくって、ここをどれだけ耐えられるか、途中で潰れるものも多いわけで。このスタートアップの時期を何とか耐え忍んで、社会の中に共鳴板が成長し発展し熟成していくまでどれだけ持ちこたえられるのかっていうことですよ。

中村:そうですね

坂巻さん 推し曲

竹原ピストルさん「浅草キッド」
■世界の仲間との連携 森林の課題 気候変動対策

佐藤:お金に関する課題がでましたので、ここからはお金の他のことに移りたいと思います。仲間と連携するというワセダクロニクル関係者が国際会議に出席されて、刺激を受けたという話がありました。
同じような志しを持って活動している人たちが500人も集まる、なんと世界には仲間が多いことかと、勇気づけられる。そういう話がありました。
エラボの場合は世界に出て行き、世界の仲間たちと連携するような射程、という手法は、今は無いのか、それとも関西学院大学の柳澤先生がアメリカやキリスト教の関係で世界中の仲間と連携して、今後活動をやっていく、同じような活動をしている世界の仲間と連携して活動するつもりがあるのか、そこの辺りはどうですか?

探査の場合は外国の同質の人たちの社会的連携活動に圧倒されてエネルギーをもらい受けました。最初の切っ掛けは韓国のニュース打破だったそうです。エラボには世界のロールモデルはあるのか、こういうのが海外にあるよとか、何かありますか?

中村:あります、あります。最初にちらりと説明したアメリカのウエブメディアTeenVOGUEですね。ファッションを中心に明るい話題を扱っていたVOGUEという雑誌が、ファッションも政治も地続きだとして展開している。それこそカルチャー、アイデンティティ、ポリティクスというエラボの三本柱もテーンボーグから凄く影響を受けているんです。そういう、例えばジェンダーの問題もそうです。
政治の問題、アイデンティティ、ポリティクス、ファッションの問題、そういうものがすべて、一つのメディアで語られるんだということを、そのプラットフォームを、ちゃんと明るい形で展開しているメディアなんですね。ポップな明るさはやはり重要です、この時代。 そういうメディアは日本にはなかなかない、ど正面に真面目なもの、アングラな世界、狭いコミュニティで閉じちゃったりとか、それはそれで素晴らしいのですが、なかなかメインストリームと接続しないメディアが多いというのが、エラボの中で出た意見です。 それからアジア間の連帯はしていきたいなーと。ちょっと韓国の話もしたんですけど、今日初めて知ったんですけど、ニュース打破というメディアがなぜ韓国で生まれたかということも大事なのかなと思っています。それはいろいろありましょうが民主化運動とか軍事政権からの民主化運動、1980年代の歴史、大きな出来事は影響しているのかなーと思いますし。

花田:あとは、闘った人間たちが立ち上げたから支持された。ニュース打破を立ち上げた人たちというのは、韓国の公共放送協会KBSなんかを首になった人たちなんです。政府のプレッシャーの中で解雇された、公共放送のジャーナリストやディレクターたちが労働組合の事務所の一室を借りて、パソコン一台で立ち上げた。

中村:それは凄い話ですよね。
花田:弾圧された人たちが創ったメディアなんです。

佐藤:中村さんの話と花田さんの話を比べて聞いていると、外に向かって地球上に向かうベクトルが、探査の方が圧倒的に大きいということで、質問しました。実際に探査は人事交流もされているし、韓国や北欧に出かけていき交流してもいます。エラボはまだ始まったばかりなのかもしれないけれど。外国との交流が具体的にあると日本で見ているものとは違うものが視野にはいる、相対化して見えて来るのではないかと。大きな支援者が現れるかもしれない。

花田:国際的な展開をしていこうとすると、どうしても英語版を出さないと駄目なんです。
日本語だと読んでくれないから。だから、タンサは英語版を作って、ワセダクロニクルの頃はあまり充実していなかったんだけど、今はタンサのウェブサイトで英語版が充実してきている。何故かというと今の理事の一人、アナリスさんというんだけど、彼女は米国人で、ネイティブスピーカー。だから、彼女がどんどん翻訳して英語版を充実させてきました。

佐藤:アメリカの人をエラボ活動仲間にするのが重要なのではないんじゃない。
花田:それはそうだ。翻訳をやろうとするとお金は掛かるし。
中村:そうですねコスト掛かりますね。
佐藤:柳澤先生と西学院大学には留学生いるんじゃないですか。

花田:そう、そう、関西学院大学の学生で協力してくれる人がいたら、翻訳はできる。

中村:翻訳というのが凄いメリットなのであれば、世界的な展開の一つとしては凄く重要なことですね。
花田:英語の翻訳やエディティングにはいろいろ無料のソフトがあって、Grammarlyとか、DeepLとか、今は翻訳って案外ネイティブスピーカーの手を借りずに、ある程度まではできるようになりました。例えば最初にGoogl翻訳に掛けて英訳を作り、その英訳をrammarlyに掛けてエディティングしていく。それでかなりのモノはできるんですよ。DeepLなら、直接いい水準の英訳を出すことができる。

中村:そうですね、アカデミックな世界でも学術論文はDeepLで十分いけるんじゃないかと言われていますね。

花田:そう、科学論文だったら文章が単純だから、理系の論文なんか全部あれでできますね。小説は訳しにくいけれどね。


佐藤:坂巻さんも『中山間地域を維持するための処方箋』のキンドル版、翻訳されたらどうですか。
坂巻:今、一瞬そう思った。日本の山づくりを 悪い例を知ってもらうのもありかなーと思いました。
中村:今、木材価格めちゃめちゃ高騰しているじゃないですか。だから山の話っていうのは、グローバル市場でどんどん動いていた結果、こういうことになっている訳ですものね。
坂巻:木材もそうですし、今言われているカーボンニュートラルだとか、僕はそっちの方を。

花田:この間の気候変動サミットでも森林の再生がメインの議題になっていたじゃない。坂巻さんの時代が来たんだよ。

坂巻:政治家は言っているだけで、山の事なんか何も分かっていない。
花田:分かっていないけれど、少なくても標語として世界中の政治家たちが森林の再生というのを掲げたんだから、坂巻さんの時代ですよ。

坂巻:まだまだです
佐藤:私は山間地域で生まれたので、森林の荒廃話は実感としてもっています、我が家のストーブは椎茸の榾木(ほだぎ)を作るために太くて椎茸農家が動かせない、太い重い根元を割って薪にしたものを手に入れて薪ストーブで燃していました。放射能が降ってだれも榾木を作らなくなりました。我が家の薪も隣の県の山から買う生活になりました。小さな例ですが環境破壊による山の荒廃は何十年も身近に感じていました。最近はグレタさんの登場の影響でしょうか、ネットでも山の題を見かけるようになりましたよね。
坂巻さんがzoomに登場する前は、2ヶ月前は見ることがなかったけど、坂巻さんの影響でしょうか、ちょこちょこ見るようになりました。坂巻さんにブーム来てますよ。

坂巻:おかえりモネの力もあったかも。

佐藤:朝ドラでも山の問題がテーマにありましたか。


坂巻陽平著『中山間地域を維持するための処方箋』
プライベート・イズ・ポリティカル  カルチャー

花田:あとね、さっき中村さんがTeen VOGUE(ティーンヴォーグ)の形式を狙っていると言っていましたね。ジェンダー論とかフェミニスト運動もそうだけど、その標語の一つはプライベート・イズ・ポリティカルでした。ジェンダー論の一つの共通認識なんですね。これはZ世代にも当てはまる。ティーンヴォーグもその路線だろうと思うんです。要するに、普通の理解では例えばファッションはプライベートな話、でもその中にポリティカルな要素、そういう問題があるということですよ。
だから、エラボはポリティクスを掲げているわけでしょう? カルチャー、アイデンティティ、ポリティクス。アイデンティティとポリティクスを繋げるとアイデンティティ・ポリティクスで、これは差異の尊重という話ですね。違っていることは良いことだ。それと重なるんだけれど、プライベート・イズ・ポリティクス。あるいはプライベート・イズ・パブリックでもいいんだけれど。一見プライベートに見えることが、あるいはこれまで、これはプライベートな話ですということで表に出さないとか、公には語らないとか、そういうふうにして閉じ込められてきた話が、実はそこに政治性が強力に作用したいたということ、その認識からスタートしていくことがカルチャーなんですよね。
だから、Z世代の一見プライベートな悩みであれ、先ほど言った言葉であれば、「生きづらさ」であれですね、生きづらさなんてそれはプライベートな話でしょうと、何故そんなことをおおやけに話し合わないといけないのよ、というのが普通の考え方、あるいはこれまでの伝統的な考え方。ところが、そうじゃないんだと、生きづらさというそのプライベートな話、その中心にこそ政治性というのがあるんだと。そういう組み立て方がエラボの、私はおそらくそう考えたからこそ、三つの標語を出しているだろうなーと理解している。カルチャー、アイデンティティ、ポリティクスとね。だから、そこをどれだけ、正面切って追求していけるか、っていうことですよ。

私はそれをやって欲しいと思う。とことん。実験的に。日本でZ世代に、どこまでこのカルチャー、アイデンティティ、ポリティクスのコンセプトで迫っていけるのか。とことんやってほしい。究極のところまで、これ以上できないというところまで、やって欲しい。社会的な実験として。
ダメだったというなら、それはそれでいいんですよ。仕方がない。でもね、いい加減なところでまでやって、諦めるんだったら、最初からやらない方がいい。カルチャー、アイデンティティ、ポリティクスなんていう挑戦的な、挑発的な標語なんか掲げるんじゃーねーよと。一旦掲げたんだから、ラディカルにどこまでもやって、打ち砕けるまでやってみろよと。そういう話ですよね。

中村:本当に、そう。よく音楽に政治を持ち込むなという言葉が発せられたりするですけど、元々文化って政治と切り離せないものだったじゃないかと、ところを忘れちゃっている。だから文化が政治に利用されてしまっているんですよね。

花田:音楽に政治を持ち込むんじゃ―ねーよという、そういう言葉を使っている人は政治の定義が間違っているわけですよ。そういう人は政党政治とか、そういう政治のことを言っているんであって、政治ってそんなに狭いものじゃない。だから、カタカナでポリティクスと言った方がいいわけ。ポリティクスという言葉は日本語の「政治」という言葉の幅に比べれば、グーンと広いわけで。カルチャーという英語もそうで、日本語でこのカルチャーって何て言うの? 「文化」ですとなる。でも、文化というと文化財保護とか文化功労者みたいな語りになる。そうじゃない。
カルチャーっていうのは、例えばカルチェラル・スタディーズでは、そのグランドファザーはレーモンド・ウィリアムズですが、彼はカルチャーを何と定義したかというと、ウェイ・オブ・ライフだと言った。生き方ですよね。カルチャーというのは生き方のことなんですよ。どういう生き方をするのか、これがカルチャー、文化のことなんですよ。
こうして、生き方が問題になる。だから、ポリティクスが出てくる。生きることはポリティカルなことなんですね。

中村:そうですね、人が一人で生きるわけじゃないので、何かしらと関係性を持つ以上は政治というのは発生してくる。マイクロポリティクスですね。

花田:そうなの、生きるということは他者と共に生きることなんだ。他者との関係の中で生きること。そこにポリティクスが当然発生するわけです。だから、生きることはポリティカル。で、カルチャーも生き方。そういうふうにして繋がっていくわけです。我々のような世代ではなく、Z世代の人たちがこの三つの関係性を、カルチャー、アイデンティティ、ポリティクスの関係性をどういうふうに自分の問題として引き受けて、同時代を生きるか、一つの世代としてそこを突破していくのかというのは、そういう問題の投げ掛け方、あるいは問い掛け方をして、ある意味、その人たちに気付いてもらわないといけません。これはあなた方の問題ですよ、と。あるいは私たちの問題ですよ、と。私たちが当事者なんです、私たち以外にこの問題を考える人たちはいないんです、と。そういう感受性というのかな、あるいはイマジネーション。これをどうやって、エラボを通じてZ世代の当事者に届けるか。仮に届けば、可能性は絶大なんですよ。爆発的な力を発揮するでしょう。何が起こるか分からない。

佐藤:エラボの登場のタイミングはよくなってきてますよね。探査にもエラボも。ちょっと早いかもしれないけど。爆発するような気配を感じます、私は。

中村:そうなるように頑張りたいですね。
藤:頑張ってくださいということで、今日はずいぶん長い語り合いになりましたけど
中村;そうですね、夜8時から始めて真夜中の1時過ぎました(笑)

佐藤:私は大丈夫です、6時間超えのZOOM語り合いもやりましたので、まだまだです

中村:それに匹敵するぐらい
花田:9月4日に沖縄の新民家について語ったZOOMは3時間半だったね。

佐藤:あの時はゲストの漢那さんが子育て中で眠くなってしまい動かなくなって、可哀そうだから途中で止めちゃいました。

中村:笑

花田:今日は中村さんが眠くなってないから続いちゃってる。

雄大なアフリカを合唱団が美しい歌で表現 | AGT 2019
■ このWEB記録に好きな音楽動画を埋め込む

佐藤:そうそう中村さんが眠くなっていないし、これだけ花田先生から熱いエールを送られているので、良い語り合いだなーと思います。、それで政治とファッションやカルチャーの話もでましたし、同じように音楽の話も出ました。ファッションと政治は日本のメーカーがつくり過ぎ、、ユニクロの原料や縫製の低賃金労働の問題話も話題にのっています。売れ残った製品をアフリカに持っていて処分している問題も指摘されてます。地球環境と労働環境の問題に関わる政治の課題になつている。そういう状況を若い人達から指摘されて、問題提起するのは世界の潮流になっている、それはいいことだと思います。

音楽の話に戻ると、今回も長い記録になるんですが、それを楽しく、読める工夫ですけれど、10月4日のZOOM記録を作って、試作に音楽をところどころに埋め込んで記録を仕上げてみました。長い文字記録になると単に読むだけだと疲れる、30分間隔ぐらいにゲストの皆さんのお好きなYouTubeにある音楽を教えてもらい今回の記録に埋め込んでいきたいと思います。花田先生から欅坂46の「不協和音」とい曲が出たので埋め込みます。

なんでWEB文字記録に音楽動画を取り込もうと思ったのか?それはラジオを聞きながら、文字起こし作業とWEB頁作業をしているからです。ラジオ番組の制作者は15分間隔ぐらい頻繁に音楽を流すんですよね。内容とあまり関係ない曲を流す。あるいはゲストのリクエストを事前に聞き、楽曲を準備して流すんですね。

今回の記録も長いので、30分程の文字を読んだらゲスト好きな音楽を聴いていただいて、一息いれて、また読む。それを繰り返せるWEB記録にしたいのです。YouTubeは削除されるけど、その時は入れ替えればいい。最近は歌っている人自身がYouTube配信するこも多いので、若い曲ほど削除されることは少ないように思います。

この曲は中村さんのリクエスト曲・推し曲ですと示して、中村さんの語りと、音楽の好みを両方味わうことができる。花田先生も、坂巻さんの音楽好みもミックスしてみる。メディアミックスと、ゲストそれぞれの言葉と音楽もミクスされる。私も知らない楽曲を体験できるのでとても楽しいでんですよ。一人4〜5曲埋め込みリクエストしていただくと1WEB頁に3曲埋め込めることになるんです。一曲聞いてからまた読み始める、そういう節を入れた記録がいいと思う様になりした。そういうメディアミックスはいいなーと。

漢那さんの記録の一番最後に「島人ぬ宝」(しまんちゅぬたから」を入れてみました。沖縄新民家と沖縄の思いが重なり共鳴し合って締まってように感じました。それでこれからはWEB記録に音楽をミックスさせようと思いました。
坂巻さんが好きなラグビーの歌でもなでもいいですから、YouTubeに落ちている楽曲や動画はタグが書いてあるので、埋め込むことが出来ますので。

中村:文書の間に動画は入るってことですか。

佐藤:そうです。それぞれみなさんがお好きな歌を5曲ぐらい教えてください。YouTubeのURLを送っていただくほうがいいです。英語ができないので、洋楽検索できないので、
URLのまま送ってもらうほうが記録に埋め込みやすいです。文字だけ見えてると疲れると思うので。続きのアイコンにも成るし、音楽動画が来たらお茶や、お酒を呑みながら一息いれて、また読み始める。そういう節の有るWEB記録にしていきたいのです。

中村:ああいいですね、プレイリストみたいなの作って。

佐藤:今世紀のメディア状況が生まれて可能になったことだから、紙ではできないことです。もうちょつと進むと紙の本それぞれにスマフォ機能が備わていて、メディアミックスができる様になる可能性はあるけど。今は無いので、まずは自分のWEB頁記録で試作してみると。
先月(10月4日)に若い建築のCG画像を作っている師弟がゲストだったんです。その方はギター・楽器も自作しているし演奏もし、ニューチューブにアップしてもらいました。でそれを埋め込みました。坂巻さんが歌ってYouTubeアップしてくれれば埋め込みます。フェースブック動画でも公開マークにしてあれば埋め込みは可能です。
坂巻さん今日は無理やり突然お誘いしてしまいました。長時間語り合っていますがお疲れでしょうか?

坂巻:たまに花田先生のこういう話も聞かないと、気持ちを引き締めて。
佐藤:絶望の焦点に希望の焦点を加えて楕円軌道の運動に変えていただきました。宇宙卵の軌道には焦点が4つあるんです。楕円軌道の焦点2に外皮に二点焦点を加えると卵型の軌道になるんです。焦点4つの起動もオモロイです。中心が四つある軌道。二つの焦点は内部にあって、2つは外皮に存在しるんです。明日は坂巻さん仕事もあるでしょうから。

坂巻:そうです。
佐藤:ここからは、お酒と物を交換しながら記録を仕上げていきたいと思います。記録づくり時間が掛かると思いますが、記録をつくらないと語り合いの中身は残らないのでもったいないです。記録づくりにもお付き合いいだだければと思います。

中村:何万字とかになるんですかね、こんなに長いと。
佐藤:字数を数えたことないので、分からい。今日、話り合った21世紀メディアについての記録は作って、また10年後ぐらいに、出来た記録を見ながら語り合って21世紀メディアの変化を照らし出す道具にもなるでしょう。10年後にここで話合った内容などの結果を検証で来ると思います。エラボがスタートした時に花田先生にこういう指摘をいただきましたが、消えて無くなってしまいましたとか、爆発したとか。記録で基点を作っておきたいです。

それから花田先生の全集花田コレクションが刊行されていますので全7冊ですが、現在4冊でています。今日は花田先生の本に関するも話ができませんでした、探査が稼働したきに刊行された本もあります。徐々に本も紹介できるように今日の記録に付けます。
坂巻さの刊行された本も紹介したいと思います。

私はネットでお金を扱わないことにしているので、クラウドファンディングに協力できないのですが、ネットで買い物しない者です。

中村:ウエブ支払い、そこのハードルがあるんですよね。クレジットカードですよね、本当にそこは大きな壁なんです。
佐藤:クレジットカード使ってない古い人間なのです。知り合いに頼んで買ってもらっている。そんなことで花田先生、今日は長時間語り合っていだきありがとうございました。
 会場 ありがとうございました

花田:ではみなさんおやすみなさい。

 おやすみなさい。

佐藤:また来年もZOOMで語り合い企画しますので参加ください、よろしくお願いいたします。ではさようなら。坂巻さん、中村さん、ありがとうございました。・・・・その後、さらに佐藤と中村さんは、語り合いを続けるのであった。


これでお仕舞です 最後まで読んでいただきありがとうごます。
作成・文責:佐藤敏宏

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