2004年9月18日 建築家堀井義博さん建築あそび講演記録 HOMEへ
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☆☆ リナックスジャパン(Linux・・http://www.idg.co.jp/magazines/index.html)−GIMP ☆☆
                   
h:今でも続いているリナックス( LINUX ) ジャパンという雑誌を、世田谷の設計事務所から越谷に通勤する間の北千住の本屋で 時間つぶしに見付けました。リナックスとは何かと言う話は面倒なんでやりませんけど、マッキントッシュとかウィンドーズとか それらと 同じようなものだと思って下さい。コンピュータを操作するための仕組みがある。

こういう雑誌を見つけました。この雑誌はそういう雑誌の一連のものではなくて、ここにあるように1998年の7号。トータル7号ですから発刊してから7号ですね。1998年の2月に発刊されたんですね。そうでなければ1997年の1月から発刊され隔月で出てたか・・とにかく 本屋でコレを見ました。

この表紙の中にある大変重要な項目・・ここですけど・・これが僕の注意を異様に引きました。      GIMP  

佐藤: じんぷ ていうの ・なに・・・

  松田   笑う

h:ギンプです・・ここにアクセスすれば見れます・・これは何か・
              
佐藤さんが言ったとうりで、これは何か・・GIMP・・何のことか GIMPとはグニューによる画像を操作するプログラムである。要は フォトショップみたいなモノだと思えばいいんです。

佐藤 ははぁ〜・   ・

h:どんな風にフォトショップみたいなモノかというと
              

、これがGIMPは動いてる画面なんですが、これはつい最近出たGIMP2という最近でた 画面のスクリーンショットなので、一寸この辺が違うんです。98年段階ですけど、どこをどう見てもフォトショップにしか見えない

松田 近いですよね

h:今 だってそうだもん・・。

佐藤:マックの人はコレで 使って加工しているわけね、フォトショップじゃなくて

h:いや・・ いや・・ そうじゃなくて・・この画面はマックじゃないです。これはさっきのリナックスというシステムの上で動いている gimpです

僕はそれを 1998年の段階でコレを知って 「これが何であるか」を あの雑誌から知って、それが こういうものであるかを知った。
                
これはリナックスというシステムで動いているんですけど・・勇み足で言ってしまいましたけど・・サンマイクロシステムが作っているシステムの上で同じように動いてるGIMPです。

これとwinが違うのはあんまり関係ない。これはそれぞれのシステムが持っている言語であって、maxとwinが ぱっと見 違うのと同じように、リナックスとサンマイクロシステムズのソラリスが違うっていうことだけです。

松田:ソラリスはOSの一つ

h:ソラリスはOSの一つです。ちなみに死につつあります
                
松田 聞いたこと無いね

h:あんまり個人ユーザーシステムではない。でも銀行のATMを監理するシステムがソラリスだった時期はある・・

使うときにスイッチを入れて、使わないとき切るというのはパソコンなんです。でも・・コンピュータはいつも動いているんです。それに対して自分はそこにアクセスするか しないか の関係でしかない。コンピュータはいつも電源が供給されていて 常に動いているモノなんでする

松田 実際電源が供給されているんですが

h:されていますよ。例えばオレンチの机の下にあるサイバーメトリックのサバーは今も動いているから。それは今動いているのはリナックスですけど・・

松田 それは複数のコンピュータを統制してるんですか

h:複数のコンピュータとは

松田:ごめんなさい、そのユニックスとか一つのコンピュータとか・・

h:一つでも良いし 200とか 何台でもいい・・関係ない。それはシステムの作り方だから

松田 ネットワークと関係ないですか

h:ネットワークと思い切り 関係あるよ

松田 ゴメンなさい  あんまり分かってないです

h:それはGIMPという・・フォトショップに非情に似か寄った、はっきり言えばフォトショップをパクッタ、プログラムなんですけど。 それが1998年に そういうプログラムが世の中に存在するということを知って、しかも 重要なことは それが「タダ」という事を知った。

佐藤 :それは凄いね

h:「ネットからダウンロードして、自分で勝手に使っていい」ということを知った ・・と言うのは 当時としては非常に良かった。

 リナックスというシステムの上でもこんなふうに動くし、それから全然違う種類のサンマイクロシステムのソラリスというシステムでも動くし、いまとなってはwinXPの上でも動くし、当然max OS10動くと。見た目が違うのは それぞれのシステムの額縁が違うだけ ですから。

佐藤:なるほど
    
h:これがどのシステムを使っていても・・基本的に・・ネット上から自分が勝手にダウンロードしてきて、誰にも断りもなく使っていい。そういうモノが有ることを僕は 知った。

佐藤:それまで何もなかったの

h:いわゆるフリー・ソフト・ウエアーは有りましたよ。ただwinユーザーのプログラミングが出来る人が 会計ソフトみたいなモノとか 世界中の時間を表示するするためのソフトとか、今月ビールに使ったお金を算出するためのソフトとか・・一寸したソフトを作っては みんなにタダで配っているという人は 居ました。

そうだけど、これは僕の言葉からはなかなか上手く説明出来ないんですが・・いわばプログラムの設計図そのものを タダで ばらまいている例は無かったと。

要は 設計図を元にして作ったプログラムを配っていた。設計図を配って、この通り作ったらこれと完全に同じモノが出来ます というような状態では 配っていなかった。

これはコンピューターのプログラムの世界では設計図をソース・コードと言って、それは人間が プログラミングC言語とか・・人間が手で打つの。だけど手で打ったのは、2万行とか3万行とか・・ダーッと書かれているわけですよ。

書かれたヤツを マックOS10で動かすためには、ソース・設計図をこの現場に適応するためには施工しなければいけない

施工の過程をコンピュータの世界ではコンパインというんですね。コンパインというのは最適化するという意味なんですけど・・書かれた設計図・ソースコードを maxOS10の上ではこういう命令が来たときに、「ああなったら こうしろ!」という そういう プログラムそのもの設計図をmaxOS10という現場に定着させるためには、コンパインという作業を必要として・・設計図をコンパインした結果が今こうやって動いているんです。

コンパインされたものは設計図じゃないから、これは このままコピーしてwinXPに持って行っても これは動きません。 これは別の敷地に成り立っている建築です。

コレをつくり出した設計図そのものは、「ああいう状況があったときには こうしろ」、「こういうときにはこうしろ・・このようにすべきだ」というのが全て書かれているのが設計図ですから・・maxOS10をターゲットとして施行すると、こうなるけど winXPをターゲットとして施工するとこうなる・・

佐藤 なるほど 

h:僕がGIMPと出会ったときにショッキングな出来事は何か、と言うと設計図がタダで配られていたことだということ・・

佐藤 :改良できちゃうのね・・

h:そう・・そう・・しかも誰でもそのプログラムに間違いがあったら それも自分で改良してよかったんです。普通はこうやって設計図を元にして、施工された建物の方を人に配っていた。これは改良できない・・

バイナリーという単語を聞いたことがあると思うんですが、バイナリーというのは二進法という意味 本来は・・バイナリー・・僕らが読めないかも知れないけれど、プログラム言語を読める人間にとっては 普通に読める機械のためにの言葉なんです。それは読める。

でもそうやって書かれたソースコード・・・設計図をウィンドウズXPという現場をターゲットとして最適化したコンパインした後の出来上がった建物、つまりバイナリーに成した状態・・というのはウィンドウズXPにしか理解できないんです。

我々も理解できない、ユーザーも理解できない。マウス クリックしてるつもりでも理解出来ない。理解しているのはwinXP。これで言うと理解しているのはmax・os10が理解している。

そういう風に 設計図を基に組み立てられたものが、機械語 マシーン語と言われるモノで記述されていて・・将来読める人が出てくるかもしれないけど・・それは読めない。将来読める人が出てくるでしょう、バイナリーになっていても・・ちなみにそうい状態を映画のマトリックスが描いています

将来そいうい 出来る人が居るかもしれないけど、とりあえず世界中捜しても 居ません。機械の世界人間の世界バイナリー と ソース・コードを隔てて大きく、向こうこちらの世界に別れています

言いたかったことは 1998年の段階で、フォトショップにほぼ等しい・・あいて言うとCMYKが使えないですけど、シアン ラベンダー イエロー Kってなに・・黒・・・・要は四色色分版でRGBってあるんじゃないですか レット・グリーン・ブルーですけど、それを光の三原色ですよね。 だから モニター上では光の三原色で行くんだけど、印刷するときは後ろから光をあてているわけじゃない・・別の色の三原色に置き換えなければならない。それが四色分版というCMYK。 印刷用に四色分版が実はGIMPは使えない。それは致命的といえば致命的なんだが、ほとんどの人にとって問題になることはない。

フォトショップのインチキコピーソフトを使っているんだったら、これを使ったら・・」といつも勧めているんだけど、理由はそいいう理由。これはタダ


佐藤 フォトショップ 値段 高いですよね〜 メチャクチャ・・

h:フォトショップは高価 ですよ・僕はバージョンアップ・・3.03、3.05、4,5.5・・六回バージョンアップして 僕はアドビに 今日持参のこのマシーンより高い金を払っています

会場 笑い

h:そういうプログラムがほとんど変わらないレベルで出来上がっていました・・それが僕にとってのカルチャーショックでしたね・・

佐藤 なんでフォトショップ買ったの

h:フォトショップは コレ・GIMP 知る前に持ったいたの・


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